オーストラリア市場レポート 2010年7月1日
Sydney, 2010年7月1日, AEST (ABN Newswire) - 水曜日のオーストラリア市場は2010年会計年度における最終取引をマイナス領域で終了した。同市場は取引前半における大幅下落から何とかある程度取り戻した。取引終了時の S&P/ASX200 基準指数は44.2ポイント・1.02%下落し4,301.5ポイント、全株指数は45.8ポイント・1.05%下落し4,324.8となった。
木曜日に発表される経済データとしては、オーストラリア産業グループによる6月の製造業業績指数、オーストラリア準備銀行による一次産品価格指数などがある。また、オーストラリア統計局は5月の建築許可データと小売売上データを発表する。
企業ニュース
Atlantic Ltd (ASX:ATI) は戦略的な国際投資家とオーストラリアそして国外の機関投資家に対し株式発行を行うことで、 Windimurra バナジウムプロジェクトの資金捻出に向け5,500万豪ドル超を調達する計画を立てている。 Atlantic は集められた資金を、同プロジェクトの100%を保有する企業 Midwest Vanadium Pty Ltd (MVPL) への融資提供に利用する予定である。この資金調達により Windimurra プロジェクトの建設と作動が可能となる、と同社は語った。 Atlantic と Mineral Resources Ltd (ASX:MIN) による共同事業体は現在、 MVPL における有効90%株式権利を取得する取引完了に向けて取り組んでいる。
Rio Tinto (ASX:RIO) は Ivanhoe Mines (NYSE:IVN) の株式購入に向けワラントを行使する予定であることを認め、 Rio Tinto による Ivanhoe 株の持分は7.3%増加し29.6%となる。このワラントにより、 Rio Tinto は総額約3億9,300万米ドルとなる1株当たり8.54米ドルの予約価格で4,600万株を買収する権利を持つ。 Rio Tinto と Ivanhoe はモンゴル Oyu Tolgoi 銅・金プロジェクトの開発パートナーである。ワラントの早期行使により、 Ivanhoe は現行の Oyu Tolgoi 開発スケジュール遂行に対する十分な資金を確保することとなる、と Rio Tinto は語る。
オンライン旅行サービス企業 Webjet Limited (ASX:WEB) はアジアへの事業拡大の動きの中で、香港を拠点とする旅行代理店 Westminster Travel (SIN:5OF) との50%ジョイントベンチャーを開始したと語った。同社は4月に北米での事業を順調に開始し、アジアを重要な国際的成長地域として見ている、と Webjet は語った。初期運営はレジャーと中小事業による航空、そして滞在後支払システム Stay n Pay を通じてのホテルに注力する予定である、と Webjet は語った。
Billabong International Limited (ASX:BBG) は、トロント上場の West 49 Inc (TSE:WXX) を企業価値約9,900万カナダドルとなる1株当たり1.30カナダドルで買収する契約を締結した。カナダにおける Billabong の現行小売パートナー企業の1社である West 49 の買収は、2011年会計年度における1株当たり利益を増加するものと見られており、北米における現在の Billabong の小売高を補完することとなる。
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